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既卒者が陥る状況
一般的に、既卒に対してあまり良いイメージを持っている方は少ないと思います。ではそれは何故でしょうか。また、果たして既卒は本当にいけない事なのでしょうか。何となく、自分が既卒になってしまった事に対して罪悪感や親への申し訳なさを感じてしまう方もいるかもしれませんが、まずは既卒の方が陥る状況を整理していきましょう。
不真面目な学生生活を送ったのではないかと偏見を持たれる
大学を卒業後は院に進むか就職するかの二択であることが当たり前のように考えられている風潮があるため、何らかの事情で既卒になってしまった方に対し「新卒の時に真面目に就職活動をやらなかったのではないか」「もともと就労意思がなく、遊ぶために大学に進んだのではないか」などネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。特に面接官がこのような偏見を持っている場合は、既卒になった理由について根掘り葉掘り聞かれるでしょう。周囲にどう思われるかという点は本来どうでもよい事ですが、そうも言っていられないのが就職活動です。面接官という人間が評価する以上、明らかな偏見や誤解であったとしても一旦は受け入れ、不利な条件の下で就職活動を進めるほかありません。
いずれにせよ、起きてしまった事は悔やんでいても仕方のないことです。もし本当に不真面目な学生生活を送ってしまった心当たりがあったとしても、反省すべき点を反省したらあとは気にせず動き出すことが大切です。夢を追いかけた結果として既卒になってしまった場合は、経緯を正直に説明すれば理解してもらえる可能性が高いでしょう。
社会的に厳しい扱いを受ける
上で述べた、周囲からどのように思われるかに関しては人により個人差が大きい部分で、面接官によっては既卒であることを一切マイナス評価しない人もいるでしょう。特に近年はその傾向が強まっています。しかし今から説明する内容は出費や実害を伴うものになってしまうためしっかり向き合う必要があるでしょう。
国民年金保険料の支払いを求められる
皆さんは20歳になった年に国から見慣れない郵便が届いたのを覚えていますでしょうか。国民年金は20歳以上の国民が保険料の支払いをするもので、学生の間であれば減免措置を受ける事もできます。しかし既卒になってしまうと基本的には払わなければいけません。しかも金額も、年間20万円程度と高額です。就労していない既卒の方はアルバイト代や貯金を切り崩して支払うことになってしまいます。
国民健康保険料の支払いを求められる
既卒の方でもアルバイト代などが一定の条件を満たすと国民健康保険料の支払いが求められます。就職活動をしながらアルバイトとして働いたのに、そこから税金に加え保険料まで支払わなければならないのは辛いですよね。
既卒者が就活をする方法
既卒者が陥る状況について説明させてもらいましたが、ここでは具体的に既卒者が就活をする方法について見ていきましょう。とにかく諦めずに動き続けることが大切です。
既卒者向けナビサイトを利用する
あまり知られていないかもしれませんが、新卒での就活時に多くの就活生が利用するナビサイトには既卒の方向けのものが存在します。最初から既卒の方を採用する目的で掲載している企業以外は表示されないため、既卒であることのハンデを一切受ける事なく就職活動を進めることができるでしょう。
新卒向けナビサイトを利用する
裏技的方法になりますが、新卒向けのナビサイトを使う方法もあります。1年前も登録したものに再度登録することは抵抗があるかもしれませんが、現在卒業後3年までは新卒向けナビサイトを使える仕様になっています。登録画面の卒業年度で自分の卒業年度が選択可能であれば、何も問題ありません。ただし既卒であることがハンデになり得ることは頭に入れておく必要があります。
ハローワークを利用する
ハローワークは求人数が圧倒的に多く、どこにも就職できない事態は起きにくいと言えるでしょう。一方で公的サービスであるため企業側も無料で利用できてしまうことがデメリットです。通常、企業が人を採用するには多額の費用がかかります。ナビサイトへの登録料、求人広告のポスティング費用、紹介会社への手数料など様々な費用が発生し、1人を採用するのに100万円以上の費用がかかることも多々あります。ところが、ハローワークを利用すればほぼ0円で採用できてしまうため社員を大切にする意識があまり強くない企業が紛れ込んでいる可能性があります。そのような会社に入ってしまうとまたすぐに転職活動をしなければならなくなるため、慎重に見極める必要があります。
転職サイトを利用する
社会人向けの転職サイトに登録し、未経験や既卒者OKの求人を探す方法もあります。ただし基本的には社会人経験者の利用を想定したサイトのため就労経験の無い既卒者が応募しても選考で不利になってしまうかもしれません。特に転職サイトには年収800万円以上などの好条件を謳う求人が溢れていますが、競争が激しく既卒者の内定獲得は容易ではないと心得たほうがよいでしょう。
既卒就職のエージェントを利用する
既卒での就活は孤独です。新卒の時と異なり、同じ境遇の友人も少なく励ましあうことができず、ひとりで抱え込んでしまう方も多くいらっしゃいます。そこで既卒者の就職に特化したエージェントを利用し二人三脚で就活を進めてみてはいかがでしょうか。
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