きつい仕事からの転職はアリ？

「仕事がきつい」は会社員共通の悩みとも言えます。一口に「きつい」と言っても、我慢しなければならないレベルの「きつさ」なのか常識的に明らかに異常な「きつさ」なのかなど様々な程度があるかと思います。まずは「仕事がきつい」と感じる理由を掘り下げて分析してみましょう。

残業時間が長い

1日8時間程度の労働時間であれば、どんなに「きつい」と感じていようが我慢しなければどこの会社に転職してもきついままでしょう。しかし異常に残業時間が長い場合や休日出勤が発生している場合は話が別です。仕事量が多く連日の残業が当たり前になっており、休日もなかなか休むことができない状態では「きつい」と感じるのも無理がありません。またマルチタスクで多くの業務を抱えている人は、責任感から自分で自分を追い込んでしまうケースもあります。

仕事内容がやりたい事と違った

全員が自分の好きな事を仕事にできる訳ではありませんが、やりたくない事を仕事にする人は稀でしょう。ある程度の興味・関心や、「これだったら挑戦してみようかな」との思いがあって働き始めた事と思いますが、実際に働いてみると「思っていた業務と違う」「できると思っていた事がかなり苦手であると分かった」など、仕事内容がそもそも向いていない場合もあります。努力や工夫で克服できることもありますが、明らかに向いていない場合は転職を考えてみるのも手でしょう。

人間関係が険悪でストレス

会社員は1日のうち起きている時間の過半を会社で過ごします。会社での人間関係が険悪な場合、仕事自体はきつくなくとも会社に行く事がきついと感じてしまう方も少なくありません。たかが人間関係ですが、仕事も一人だけで完結するものは少なく、社内の人間と協力して進めていかなくてはならない場合が多いため人間関係が険悪であることを転職理由に挙げる方も一定数いらっしゃいます。

肉体的に仕事がきつい

肉体労働の仕事の場合、体力的な問題から「仕事がきつい」と感じてしまう方もいらっしゃいます。毎日毎日、屋外で作業をする仕事は、夏や冬の気候が厳しい時期は特に体力面で厳しいため転職したくなってしまうかもしれません。

「仕事がきつい」という理由で転職をしたところで、転職先の仕事もきつかったら再度転職をすることになってしまいます。ここでは、一般的にきついと言われる事が多い業界をピックアップしてご紹介します。ご紹介した業界の会社全てがきつい訳では当然ありませんが、参考にしてみてください。

サービス業

飲食店やホテルは勤務時間が長く、また立ちっぱなしでの勤務が多いため肉体的にきついと感じる人が多くなっています。また土日やお盆、年末年始は書き入れ時にあたるため休みにくく、家族や友人と休みが合わない事がつらいと感じる人もいます。

ＩＴ業界下請け

ＩＴ業界の中でもプログラマーなどの実務に近い工程に携わる仕事は、一つの業務を一人で担当するケースが多く作業を分担できないため、仕事が完了するまで帰れずに長時間労働になることが多いとされています。納期が迫ると休日出勤や残業が続き辛い反面、プロジェクトが成功した時の達成感も大きいとされています。

看護・介護業界

肉体的にも精神的にもきついとされています。どちらも人手不足のため長時間労働になりやすく、病院や施設によっては夜勤もあります。更に人の死に関わることがどうしても避けられない仕事であるため精神的にもきついと感じる方が多い仕事です。

ここまで、「仕事がきつい」理由の分析と一般的に「仕事がきつい」とされている業種をご紹介しましたが、転職を考えてしまう前に考えて欲しい事が3つあります。順番に確認し、転職意外の選択肢が本当に無いのか考えてみてください。

仕事がきついのは肉体面か精神面か

「仕事がきついと感じる理由」でも書きましたが、仕事がきついのが肉体面なのか精神面なのか考えてみましょう。肉体面であれば、転職をしなくとも改善できるかもしれません。配置換えや異動により、力仕事の少ない仕事に変更してもらったり休日出勤のない部署に異動できるかもしれません。一方で精神的にきつい場合は今の会社のコミュニティを抜け出さない事には解決できない場合が多いです。もちろんこちらも配置換えや異動で解決できる場合もありますが、そもそも企業の体質と合っていないなど根本的な問題であることが多いでしょう。

その仕事自体は好きか

転職を考えると言っても、今の仕事自体が好きなのかどうかで転職活動も変わってきます。たとえ会社が変わろうとも今と同じ業務内容は二度とやりたくない場合もあれば、業務そのものは好きで会社さえ変われば良い場合もあるでしょう。また、今の仕事が嫌いな場合でも異業種への転職は簡単ではありません。とはいえ、嫌いな仕事内容を会社を変えて続けていても、将来的に再度転職することになる可能性が高いでしょう。そのため、転職前の段階で今の仕事自体は好きなのかをハッキリさせると良いでしょう。

転職後に後悔しないか

転職して後悔しないかを在職中に見極めておくことも大切です。後になって「やっぱり前の会社の方が良かった」となってしまっては目も当てられません。今いる会社の良さは、在職中には分かりにくいものです。友人や親戚など、他社に勤務する人の話も聞いてみてください。一見良さそうに見える会社でも、意外にも勤める本人は不満を感じているものです。それと同様に、あなたの会社も外部からは魅力的に映っているかもしれません。会社を変えたところで現在の不満が本当に解消されるのか、よく考えてみましょう。とはいえ隣の芝は青く見えてしまうものです。企業の採用サイトを見たり、人事担当者の話を聞いたりすると益々転職したくなってしまうでしょう。その場合には転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは転職を考える方と企業の間に入り、転職活動のお手伝いをさせていただきます。ＤＹＭ就職では経験豊富なキャリアアドバイザーが皆様の転職活動をサポート。現在のお仕事の不満を解消できる会社への転職をお手伝いさせていただきます。

ここまで見てきたように、仕事がきついからといって転職をすれば必ずしも解決するわけではありません。ある程度のきつさは我慢しなければいけない場合もあるでしょう。とはいえ、根性論で我慢していては限界が来てしまいます。長い会社員人生を乗り切るために、きつい仕事を克服する方法をご紹介します。

目標を決める

仕事をやってもやっても終わらず、きついと感じているのであれば細かく目標を設定してみましょう。どこまで進んだら、その日は合格点なのか小さなゴールを設定しクリアしていくことで、達成感も感じやすいのではないでしょうか。

効率化する

業務量が多いのであれば、たとえばエクセルを使いこなすことで圧倒的に時間短縮を図ることができる場合があります。また肉体労働でも、道具を工夫することでより楽に多くの仕事がはかどる事もあるかもしれません。

一時的に猛烈に頑張ってみる

きつい仕事も、習熟が進むと楽になる場合があります。仕事の流れを身体に染み込ませることで短時間で多くの仕事をこなせるようになるかもしれません。そのためには、一時的にはなりますが猛烈に頑張ってみることをオススメします。ほんの一時期頑張るだけで、その後ずっと仕事が楽になるかもしれません。