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フリーターの年齢
日本においては、フリーターの年齢は年々高齢化しているとされており、問題視されております。 平成24年の調査によるとフリーターの数は179万人。そのうち15歳から24歳のフリーターは73万人で、25歳〜34歳のフリーターは106万人とフリーターの高齢化が指摘されている。 (参考:2014年は179万人、前年比で3万人減少・フリーターの推移をグラフ化してみる(2015年)(最新)) 一方で、正社員として求められる年齢層は、以前と比べ大きく変わっておらず、企業の需要とフリーターの年齢層のギャップが大きくなっていることが推察されます。以下で、企業側から見た正社員の各年代の採用目線について考えてみましょう。
企業が求める正社員の年齢
一般的に企業が年代ごとに求める要件は異なります。ここでは20代、30代、40代に分けて整理してみます。
①20代:ポテンシャルや今後の成長可能性を中心に評価
20代はある意味、可能性の多い年代です。現状はスキルがなくても、今後の成長の可能性が高ければ評 価がされる年代であると言えるでしょう。 そういういった意味では、フリーターであろうが元学生であろうが基礎能力や体力・地頭があれば今後の 成長の可能性があると判断されれば採用される可能性は十分にあると言えます。
②30代:20代で培ったスキルを活用しプレイヤーとして活躍しつつ、マネジメント能力も評価
30代となると、20代で培ってきたスキルを駆使し、会社の中核として活躍することが求められます。 また、プレイングマネジャー的な立ち位置で、若手をマネジメントする力も同時に求められます。 一般的に30代となると即戦力となることが求められ、採用の目線も入社後すぐに活躍してもらえるかど うかで判断されます。
③40代以上:30代以下の部下をマネジメントし、経営力を評価
40代以上となると、さらにハイレベルなマネジメント力が求められ、大人数のチームのマネジメントが できるか、培ってきたスキルや人脈を使って、大きな成果を上げられることが求められます。40代以上 となると一般的には収入レベルも上がっておりますので、それに見合った成果が求められていると言える でしょう。
正社員として就職できる年齢の限界
正社員の求人数には年齢ごとに壁があると言われています。 一般的には、30歳が最も大きな壁と言われ、30歳を超えると一気に求人数が減少します。 企業としては、20代にはポテンシャルを期待し、30代にはスキルや能力・マネジメント力をそれ以上はさらに上位のマネジメント力を求めています。30歳を超えると、ポテンシャルや成長可能性を加味することがほとんどなくなってしまうことが、30歳で求人数が大きく減ることだと言われています。 尚、正社員から正社員へと転職する中途採用においては、35歳が壁となると言われており、35歳転職限界説ということも言われています。