目次
フリーターでなにが悪いの?フリーターのデメリットとは
フリーターの女性の考えられる末路
フリーターの男性の考えられる末路
フリーターと正社員では給与が全然違う!
フリーターが生活できなくなった場合はどうなるの?
正社員になれないフリーターの特徴
フリーターで許されるのは20代まで!
フリーターが就職する方法
まとめ
フリーターでなにが悪いの?フリーターのデメリットとは
フリーターはやめた方がいいよ」と周囲の人に言われると、「フリーターで何が悪いの?」と感じる人もいるでしょう。自分の稼ぎだけで生活は成り立っているし、このままで十分幸せな生活を送れているのに、なぜ周囲は正社員になることを勧めてくるのでしょうか。まずは、フリーターのデメリットを見ていきましょう。
収入が少ない
ほとんどの人が実感していることだと思いますが、フリーターの収入は正社員と比べて少ない傾向にあります。若いうちは正社員の友人とあまり給与が変わらないかもしれませんが、正社員は少しずつ年収が上がっていきます。
更にボーナスなどの賞与加わり、数年たつと収入の差はどんどんと大きくなっていくのです。目先のことだけでなく、今後の収入がどうなっていくかということに目を向けてみましょう。
社会的信用が低い
フリーターは、企業から正規に雇用されてないため、社会的信用が低くなってしまいます。
「きちんと働いていない人」と思われてしまうだけでなく、金銭的な面でも信用されにくいというのが現実です。たとえばクレジットカードを作りたいときや車や家を買いたいときなど、キャッシングやローンが必要で一時的にお金を借りる形になる契約では、安定した収入の約束されていないフリーターは断られてしまう可能性が高いのです。
結婚に踏み切れない
ある程度の年齢になってくれば、パートナーと結婚したいと考える人もいるでしょう。
しかし、婚姻という契約関係を結ぶには、パートナーに迷惑をかけることのないよう、安定した収入が必要になります。生活の安定を保証できない人との結婚は躊躇されてしまうことが考えられますし、たとえパートナーが了承をしてくれたとしても、その両親から反対されてしまうことになりかねません。
職歴を書くことができない
「いつかは正社員として働きたい」と思いながら長年アルバイトやパートを続けているフリーターの人は、要注意です。なぜなら、フリーターとしての経験は、履歴書に「職歴」として記載をすることができないためです。
つまり、正社員の採用において、フリーターはニートと同じ扱いを受けてしまうことになるのです。職歴がきちんとある正社員の人と比較されてしまえば、職歴のない人が不利になってしまうことは当然ですので、「フリーターだけど働いているから大丈夫」という考えは捨てましょう。
フリーターの女性の考えられる末路
さて、フリーターでいることのデメリットを見てきましたが、フリーターを続けていると、最終的にはどんな末路が待っているのでしょうか。同じフリーターといっても、女性と男性で辿る道は変わってきます。まずは、フリーター女性に考えられる末路を見ていきましょう。
正社員雇用で雇ってもらえなくなる
男女の平等が叫ばれ、女性が社会で活躍するようになってきた世の中ですが、やはり男性に向けて積極的に正社員採用をしている企業も多くあります。つまり、女性はただでさえ男性に比べて正社員になることが難しいといえます。
一方で、一昔前に比べて大学や大学院へ進学する優秀な女性は増えていることから、フリーターの女性にとっては正社員としての就職がさらに難しくなっているのです。
結婚することができない
少し前までは、女性は結婚すると「専業主婦」になり仕事を退職するのが一般的でしたが、今は結婚後も仕事を続ける女性が増えています。金銭的にも社会的にも自立した女性が増えていく中、フリーターをしている女性は男性から「だらしない」と思われてしまう可能性もあります。
また、「収入は少ないけれど、結婚して養ってもらえばいいや」と考えている女性も少なからずいますが、責任感のない姿勢からパートナーとして信頼してもらうことができず、男性から敬遠されてしまうことも考えられます。
友達に心配されるようになる
女性は友達とおしゃべりをすることが好きで、将来について話をすることも増えてくると思いますが、周りの友達がバリバリ仕事をしている中あなただけがフリーターのまま過ごしていると、「そのままで大丈夫なの?」と心配されてしまうかもしれません。
正社員とフリーターでは仕事の内容や給与、日々の生活が違うことから、だんだんと話が合わなくなり、友達と疎遠になってしまう末路が待っています。
将来一人で過ごす
結局フリーターのまま生活を続けていると、結婚できず友達も離れていってしまい、最後には周囲に誰もいない孤独な人生を歩むことになります。
友達が結婚や出産など人生のライフステージを重ねていき、老後には子供や孫に囲まれているときに、あなたは一人寂しく過ごすことになってしまうかもしれないのです。今は軽い気持ちでフリーターをしているとしても、長い目で見るとこんなにも悲惨な将来が待っているのです。
フリーターの男性の考えられる末路
フリーター女性の考えられる末路について見てきましたが、次はフリーター男性の将来について考えていきましょう。女性は結婚をして家の仕事をするという選択肢もまだまだありますが、日本においては男性が働かないという選択肢はあまりありません。男性だからこそ辿りうる末路を見ていきましょう。
結婚を承諾してもらえない
パートナーと結婚をしたいと思ったときに、フリーターのままでは結婚を承諾してもらうことができないでしょう。いくらあなたのことを恋人として好きだとしても、最低限の生活がままならない人との結婚を踏み切ることは、現実的にはなかなか難しいものです。
特に、女性の両親から「結婚させることはできない」と断られてしまうケースが多いでしょう。また、あなたの両親からも「相手方に迷惑をかけてしまう」と、結婚に反対されてしまうかもしれません。
賃貸を借りることができなくなる
独り立ちをしてアパートやマンションを借りたいと思った時、その時の金銭状況には問題がなくても、フリーターは正社員よりも賃貸物件を貸してもらえる可能性が低くなってしまいます。
先ほど触れたようにフリーターは社会的信頼が低く収入が不安定なことから、長期的な家賃の支払いができなくなってしまう可能性があると心配をされ、審査に通らないケースが多いのです。フリーターは、生活の基本である住居の確保すらもできない末路が待っているのです。
生涯働かないといけなくなる
正社員として勤めていると、一般的には60歳や65歳で退職をします。それまでに貯めてきた貯蓄に加えて、退職時に多額の退職金を受け取り、老後はそのお金と年金だけで十分に生活を送ることができるため、その後再就職する人はあまりいません。
しかし、フリーターの場合は収入の少なさから貯金をできている場合が少なく、アルバイトやパートを辞める際にも、勤務年数がいくら長かろうと退職金はもらえません。そうなってしまうと、生涯仕事をして生活費を稼がざるを得ない状況に陥ってしまうのです。
孤独死する
男性の場合は特に正社員として働く人が多く、年齢を重ねるにつれて管理職に就いたり会社の役員になったり、中には自分で起業をするという人もいるでしょう。フリーターをしていると正社員で働く友人とは金銭感覚や生活スタイルが異なってくるため話が合わず、だんだんと気まずい関係になってしまいます。
結婚もできず友人が離れていき、ゆくゆくは誰にもみとられることなく孤独死をしてしまう悲しい末路を辿ることになるのです。
フリーターと正社員では給与が全然違う!
フリーターは正社員よりも給与が低いということはご存知だとは思いますが、実際の数字をご存知でしょうか。具体的に数字をみてみると、正社員とフリーターの一生で稼ぐお金の金額(生涯賃金)はかなりの差になってくるのです。
男性の場合の正社員とフリーターの平均年収の違いを、世代を追って見てみましょう。
20代のうちは、フリーターの平均年収が200万円前後で、正社員平均も200万円~300万円とそこまで大差はありません。しかし30代ではフリーターはほとんど収入が横ばいなのに対し、正社員は徐々に給与が上がっていき、40代後半には正社員の平均年収は400万円ほどになります。
このとき、フリーターとの差はすでに2倍になっているのです。正社員は50代になると管理職などの責任のある仕事を任されている人が多く、50代が一番平均年収の高い年代になります。フリーターの平均年収が依然として250万円を切るのに対し、正社員の平均年収は430万円程度まで上がります。60代以降はほとんどの正社員は退職しますが、フリーターは60代でやっと最高年収を迎えます。しかし、60代でも平均年収は250万円程度であり、20代の頃とほとんど変化がないことが分かります。生活に必要な最低限のお金しか稼ぐことができないため、その後も仕事を辞めることができないのが現実です。
若いうちは気にならなかった収入の差も、年齢を重ねるごとにどんどんと開いていきます。正社員の平均的な生涯年収が2億円~3億円になるのに対し、とフリーターの生涯賃金は、5000万円~8000万円程度。その差は、なんと3倍以上になると言われているのです。
フリーターが生活できなくなった場合はどうなるの?
フリーターを続けている人の多くは、「今は生活できているから大丈夫」と思っていることでしょう。しかし、病気や怪我でアルバイトやパートを休まなくてはならなくなったり、仕事先が無くなってしまったりしたら、いったいどんなことが起こるでしょうか。今の状況がずっと続くとは限りませんので、その先に目を向けてみましょう。
両親、実家から支援してもらう
実家に住んだりご飯を作ってもらったりと、既に実家の両親に頼っている人もいるかもしれません。
今は自分一人で生活できている人も、収入がなくなってしまったら両親から支援してもらわざるを得なくなってしまいます。「親のすねをかじる」とも言われるように、学校を卒業し社会人になった後も両親の世話になっている人は、「自立していない」と見られ、世間からあまりよく思われません。
生活保護を受ける
しかし、実家の両親が支援をしてくれるのであればまだ良い方です。両親に愛想を尽かされてしまったり、両親が亡くなっていて頼ることができなかったりする場合、自力で生活できない人は国から支援をしてもらうことになります。
生活保護を受けている人への周囲からの目は厳しく、国にもらったお金で生活をしているため、車などのぜいたく品を持てないなど生活に制限ができ、生活レベルはどんどんと下がっていきます。
ホームレスになる
その生活保護も、誰もが受けられるものではありません。働きたくない人全員にお金を支給していたら、国家は破たんしますよね。
生活保護は、「働きたくても働けない人」に対してのみ支払われるため、働く元気があるのに働くことを拒否している人や就活をしていない人は、生活保護を受けることはできないのです。収入がなくなってしまえば、当然家賃を支払うことができなくなり、ホームレス生活をするという末路が待っているのです。
正社員になれないフリーターの特徴
フリーターのデメリットを理解し、正社員になろうと努力したことのある人もいるでしょう。しかし、どんなに就活をしても選考に通らず、結局アルバイトやパートでしか雇ってもらえない人もいます。正社員になれないフリーターには、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。
志望動機が明確でない
フリーターでも正社員でも、選考において志望動機は必ずといって良いほど聞かれます。しかし、フリーターの場合はその動機があまり明確でなくとも採用されるケースが多い一方で、正社員の場合は責任のある仕事を任されるため、その企業に入る意義を本人がきちんと持っている必要があります。
「なんとなく良い会社だと思った」などの説明では、企業は良い印象を受けないでしょう。自己分析をし、なぜその企業で働きたいのかを言葉にできるようにしましょう。
履歴書を適当に書いている
企業に応募すると、まず初めに提出を求められるのが履歴書です。第一印象がすべてを決めるとも言われるように、履歴書の書き方や文字の丁寧さなどは、あなたの印象をかなり大きく左右することになります。
履歴書の書き方のマナーをきちんと押さえていなかったり、文字が汚かったりすると、あなたの話を聞く前に門前払いされてしまうでしょう。
自分の力だけで就職活動をしている
就職をすることは、簡単なことではありません。特にフリーターの場合はもともと正社員の人よりも不利な状況からスタートすることが多いため、人の力を借りることが望ましいでしょう。「自分で何とかできるだろう」と過剰な自信を持ったり、世界を狭めてしまったりする人は、なかなか問題点に気づくことができません。
友人や両親、エージェントなどに相談し、アドバイスをもらいながら就活をしていくことをおすすめします。
フリーターで許されるのは20代まで!
フリーターを長く続けることはリスクがあるとお話してきましたが、いったいいつをめどに正社員への就職を目指した方が良いのでしょうか。夢を追うためにアルバイトをしている人などもいると思いますが、それが許されるのは20代のうちだと思ってください。
20代であれば周囲と比較してもさほど経験やスキル、収入に差がない上に、これから成長できる可能性があることから、フリーターや未経験者を歓迎している正社員の募集も多くあります。しかし30代を過ぎると途端にフリーターを受け入れてくれる正社員募集はなくなり、その先もずっとアルバイトを続けるという末路を辿ることになってしまうのです。
フリーターが就職する方法
最後に、フリーターが正社員として就職する方法をご紹介します。フリーター生活のデメリットや将来について改めて目を向け、早めに正社員になるための行動を起こした方が良いな、と思っていただけたかと思います。就活を成功させるために、あなたがやりやすい方法で行動してみてください。
就職エージェントにアドバイスをもらう
フリーターからの就活に不安があったり、まず何をしたら良いのかわからなかったりという人は、転職エージェントに相談することから始めてみましょう。先ほどもお伝えしましたが、自分の力だけで就職しようとすると失敗する可能性も高くなります。
転職エージェントにアドバイスをもらい、就活を全面的にサポートしてもらいましょう。
ハローワークに相談する
ハローワークは全国各地にある公的な職業相談所で、様々な求人の情報が集まっています。
求人情報を見るだけでなく、無料のセミナーを受けたり、ハローワークの職員に気軽に相談したりすることができます。職員はその地域の求人情報に詳しいことが多く、リアルな情報を得ることができるでしょう。
アルバイト先に就職する
一定の期間以上アルバイトを続けると、正社員になるための試験を受けられる企業もあります。
アルバイトとしての経験があるため仕事をすでに理解しており、現場の感覚も身についていることから、積極的に正社員に登用するケースがあるのです。今のアルバイト先にこの制度があるという人や、はじめから正社員の就活をすることに抵抗のある人は、この制度での正社員登用を目指してみるのも良いでしょう。