フリーターの一人暮らしで注意すべきポイントとは?使えるお金はいくらくらい?

最終更新日:2024/10/21
 
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目次

一人暮らしのメリット

実家を離れて一人暮らしを始めると、どんなメリットがあるのでしょうか。両親に養ってもらうことなく一人の社会人として自立するためには、自分で全てを行わなければならない一人暮らしは良い機会になります。一人暮らしをした場合のメリットを、具体的に見ていきましょう。

 

家事が得意になる

一人暮らしを始めると、なんといっても家事が得意になります。自炊や洗濯、掃除などはもちろんのこと、実家でやってもらっていたことを全て自分でやらざるを得ない環境に身を置くことで、これまで気づかなかった生活に必要な作業も見えてきます。

家事スキルを身に着けておくと、一人でもきちんとした生活が送れますし、将来結婚したり子供ができたりした時にも困ることなくパートナーと協力し合うことができます。

 

無駄遣いをしなくなる

一人暮らしを始めると、生活に必要なお金の管理を全て自分ですることになります。

実家にいるときは家賃や光熱費、車関係のお金などはすべて両親が負担し、管理してくれていた人がほとんどだと思いますが、一人暮らしを始めると基本的な生活にかかる支出の多さに驚きます。何をするにも自分のお金でやりくりしなければならないため、お金の大切さをより実感することになり、無駄遣いをしなくなるでしょう。

 

友達や家族を家に呼ぶことができる

実家では、家族が家にいる間に友達を呼ぶのは少し気が引けるという人もいるでしょう。

家族がいると、友達との会話を聞かれてしまうのが気になったりしますよね。飲食店も長居はできませんし、あまりくつろげない場合もあります。一人暮らしの家では、その空間は完全に自分だけのものになるため、自由な時間に好きなだけ友達と話をすることができます。一人暮らしを始めて生活が落ち着いたら、家族を招待してみるのも良いでしょう。

 

自宅を好きなようにアレンジできる

「自分の好きなデザインの部屋にしたい」「部屋に雑貨をたくさん飾りたい」など、「自分だけの部屋」に憧れを持ったことはありませんか。

一人暮らしをすれば、その夢は存分に叶えることができます。実家にいると、両親が選んだものを使わなければならなかったり、自分の物だけでなく家族の物もあったりしますが、一人暮らしの家では全てを自分の思う通りにできます。インテリアなどにこだわりのある人にとっては、憧れの暮らしを実現するチャンスになるでしょう。

 

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  • 都内で一人暮らしにかかる費用

    一人暮らしにはメリットがたくさんあり、改めて「一人暮らしをしたい!」と感じたかもしれません。しかし、一人暮らしにはメリットがある一方、実家暮らしよりもお金がかかることも事実です。今回は、都内で一人暮らしをした場合をモデルケースにして、かかる費用を計算してみましょう。

     

    家賃

    多くの場合、固定費(毎月かかる費用)の中で一番大きな支出となるのが家賃です。家賃は地域や駅からの近さ、間取りなどによって大きく変化しますが、都内で一人暮らしをするには安くても7万円ほどはかかります。

    この金額は間取りの中でも一番小さな「ワンルーム」の場合であり、お風呂とトイレが別、キッチンとリビングが別、バルコニー付きなどの条件を付ければ、さらに大きな額になっていきます。初期費用として敷金や礼金がかかることも多いため、家賃として多めのお金を用意しておきましょう。

     

    光熱費

    光熱費は、主に電気代・ガス代・水道代のことを指し、どれも基本的な生活に必要なものになります。

    こちらも地域によって違いはありますが、都内で一人暮らしをする場合、3つ合わせて1万円程度になるでしょう。お風呂を毎日ためたり、自炊でガスを使用したりすることの多い人、エアコンを頻繁につける人などはもう少し値段が上がってきます。

     

    食費

    食費は、その人の生活スタイルによって変動がありますが、一般的には4万5千円程度が相場と言われています。

    自炊を工夫すれば食費を抑えることもできますが、都内で外食をすると一食あたりの値段が高めになってしまうため、外食の機会が増えれば増えるほど食費は大きく上がっていきます。ほとんど自炊をしないという人や高めのお店へ入ることが多いという人は、もう少し多めに見積もっておくと良いでしょう。

     

    通信費用

    通信費用には、スマートフォンなどの携帯電話の使用料やWi-Fiの通信費が含まれ、だいたい1万5千円くらいかかると考えておくと良いでしょう。

    今や携帯電話は生活に欠かせないものになっている人がほとんどだと思いますので、この通信費用も毎月必ずかかる費用として計算しましょう。通信費用は契約する会社や選ぶプランによってかなり値段に差がありますので、一人暮らしをする機会に見直しをしてみても良さそうです。

     

    交際費

    友達や知り合いと遊んだり、食事をしたりした時にかかるお金を交際費と呼びますが、これは約2万円程度が相場になっています。

    安めの居酒屋を選んでいた学生時代とは違い、社会人になると少し高めのお店で飲み会をすることも増えてくると、数回の飲み会で数万円の出費になる、ということもあります。あまり遊びに行かないという人でも、年齢を重ねるごとに友達の結婚祝いや出産祝いなどをプレゼントする機会も増えるなど、交際費は少なからずかかることになるでしょう。

     

    雑費

    一人暮らしを始めるときに見落としがちなのが、雑費です。

    たとえばティッシュやトイレットペーパー、シャンプーや洗剤など、生活に常に必要なものにかかるお金をまとめて雑費といい、一つ一つの値段は高くないため、費用として考えることを忘れてしまう人もいるでしょう。しかし、「ちりも積もれば山となる」というように、全て合わせると雑費だけで毎月1万円程度はかかるのです。雑費も、費用としてしっかり押さえておきましょう。

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  • フリーターが一人暮らしをするにはいくら必要?

    さて、一人暮らしにかかる費用を見てきましたが、1か月で考えるとどのくらいの費用になるのでしょうか。上記を全て足し合わせると、1か月で17万円という金額になります。つまり、フリーターがこの金額を稼ぐ場合、時給が1000円のアルバイトであれば、1か月で170時間働く必要があるということになります。

     

    1か月で20日働くと仮定すれば、1日あたり8.5時間働く必要があり、週5日間朝から晩まで、フルタイムで仕事をしなければならないことになります。反対に考えれば、フルタイムで仕事をしているにも関わらず、生活に最低限必要なお金をぎりぎり稼げるだけということになるのです。アルバイトやパートでは、平日を全て仕事に充てたとしても、貯金をすることもできない程の収入しか稼ぐことができません。

     

     

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  • 正社員になった時の給与

    さて、一人暮らしにかかる費用と、それをフリーターとして稼ぐ場合の働き方についてお話しました。「せっかくフルタイムで働いても、貯金もできないなんて……」と、厳しい現実にがっかりした人もいるかもしれません。しかし、正社員の場合はどうでしょうか。次は、正社員として働いた場合の給与を見ていきましょう。

     

    1年目

    国税庁の統計調査によると、およそ100人規模の企業では、社会人1年目の平均年収は男性で380万円程度、女性の場合は239万円程度になると言われています。

    ボーナス等も含まれるため実際の月給とは異なりますが、これを単純に12か月で割って計算してみると男性が月31万円程度、女性で月20万円程度と、社会人1年目にしてフルタイムで働くフリーターよりも多い金額を稼げているということがわかります。

     

    5年目

    社会人5年目になると、経験を積んでスキルもアップし、次第に収入が上がってきます。

    男性の平均年収は456万円程度、女性の平均年収は284万円程度になると言われており、月給にすると男性が38万円、女性が24万円と、社会人1年目より更に余裕のある生活を送れるようになることが分かります。男性の場合、すでにフルタイムで働くフリーターの2倍以上の額を稼いでいるのです。

     

    10年目

    入社後10年経つと、より責任のある仕事を任される機会が多くなってきます。

    10年目では、平均年収は男性で524万円、女性で310万円程度まで上がると言われており、12か月で割ると男性が44万円、女性が26万円程度になります。生活にかかる費用以外にもお金を使うことができるようになり、結婚をしたり子供ができたりする人も増えていくでしょう。

     

    15年目

    社会人15年目は、管理職などの役職に就く人もだんだんと増えてくる時期になります。

    この時の平均年収は男性が575万円、女性が353万円程度といわれ、月給換算すれば男性が50万円、女性が29万円程度となり、更にお金に余裕が出てきます。マイホームを買ったり、車を買ったりと、大きな買い物をする人も多くなってくるでしょう。

     

    20年目

    20年目になると、新卒社員として20歳前後で入社した人は40歳前後となり、会社を引っ張っていく存在になっているでしょう。

    男性の平均年収は659万円と、この数年でぐっと上がり、女性も427万円程度になると言われています。月当たりに直せば男性は55万円で、フルタイムで働くフリーターの3倍以上、女性は36万円程度でこちらもフリーターの2倍以上と、この時期には正社員とフリーターの間でかなりの収入格差が生まれていることになります。

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  • フリーターが正社員になるためには

    さて、正社員として就職をすると、フリーターに比べてかなり大きな収入を得られることをご理解いただけたかと思います。せっかくフルタイムで働くことになるのならば、フリーターよりも、正社員として就職したほうが良いと思ったのではないでしょうか。そこで最後に、フリーターが正社員になるための方法をご紹介していきます。

     

    エージェントにアドバイスをもらう

    正社員として就職をしたいけれど、きちんと就活をしたことがなく不安だという人は、まずはエージェントに相談してみることをおすすめします。

    やりたいことや就職したい業界が決まっていなくても、あなたの話を聞いて適性や希望に合った仕事を紹介してもらうことができ、専門的な目線からのアドバイスが受けられます。実際に応募をした後も、書類の書き方や面接の仕方などをサポートしてくれるため、就活に自信がない人はエージェントにアドバイスをもらってみましょう。

     

    アルバイト先で正社員になる

    アルバイトを雇っている企業の中には、そのまま正社員として採用をしている所もあります。アルバイトとして働いたことのある会社なら、仕事内容や職場の雰囲気をすでに知っているため、不安なく就職することができますよね。

    この形で正社員を目指したいという人は、今のアルバイト先で正社員登用が行われているかどうかをチェックしてみましょう。今のアルバイト先で行われていない場合は、そこに注目してアルバイト探しをしてみてくださいね。

     

    ハローワークにいく

    国が運営するハローワークでは、安心して求人を探すことができます。

    様々な職種の求人を紹介してくれるだけでなく、その場でスタッフに就活相談をすることもでき、無料でセミナーを受けることができるなど、様々な就活サポートを受けることができます。ハローワークは全国の様々な地域にありますので、気軽に足を運んでみると良いでしょう。

     

    友達の紹介で就職活動をする

    社員にその友達を紹介してもらい、選考を行っている企業もあります。

    初対面の人と一から面接をする通常の就活と比べて、友達を通じてあなたの良い面を自然に企業に伝えることができるため、企業とのやり取りがスムーズに行われることがメリットです。友達や家族など、身近な人に就職先を紹介してもらえるようにお願いしてみるのも良いでしょう。

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  • まとめ

    この記事では、一人暮らしを始めたいと考えているフリーターに向けて、一人暮らしに必要なお金や注意すべきポイントを解説し、併せて、一人暮らしをするのに十分なお金を稼ぐには正社員になった方が良い、というお話をしてきました。

     

    一人暮らしをした場合の生活をイメージし、お金が必要だということをご理解いただけたでしょうか。フリーターからでも正社員に就職し、余裕のある生活を送ることは可能です。一人暮らしをして自立できるよう、改めて働き方を見直してみてくださいね。

     

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