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フリーターを襲う4つの不安
金銭面
まず、フリーターとしてパートやアルバイト、派遣社員として働く場合、時給制に基づき収入を得ている場合がほとんどではないかと思います。
生活する上では十分な収入であっても、将来的な貯蓄に回せる金額としてはそこまで多くはないでしょう。
また、非正規雇用に求められるのは、短期的な労働力であるため、先々の雇用が確約されている訳ではありません。その結果、その時々はやりくりできても、将来的に金銭面での不安を感じている人が多いのではないでしょうか。
社会的地位
日本におけるフリーターの地位としては、決して高いとは言えません。社会保険に加入できない場合や、年金においても優遇されることは稀なことです。
また、先述の収入面や給与体系が影響して、賃貸やクレジットカードの審査にも不利に働くことがあります。このような、フリーターという立場がゆえに被る社会的不利益も、不安要素の一つであると思われます。
周囲の目
また、フリーターに対するマイナスなステレオタイプを持った人が多いのも事実です。
当人は真面目に働くなど、目指すものがあってフリーターという立場を選択していても、それを評価しない人から冷ややかな目を向けられた経験がある人がほとんどではないでしょうか。
それが近しい家族や親戚であれば、尚の事辛い、不安な気持ちになるでしょう。
QOL
さらにそれらが相まって、自分の人生価値に対して疑問を持ち、将来の自分を想像した時に本当に現状で問題ないのかと自問自答することもあるのではないでしょうか。
何か目指すものがあっても、それに届かなかった未来の自分や、逆に何も目標がなく、未来像が不透明である現在の自分の生活への充実感のなさ、それがこの先ダラダラと続く人生に対して多くのフリーターが不安を抱えているでしょう。
解決法
ここまで挙げた不安を解消する方法は、途中退社しても構わないので〝一度就職すること〟です。目標があって自由に時間を使いたい、特にこれといってやりたいことがない、希望する職につけなかったなど、フリーターを選択した理由は様々かと思います。夢を諦めろという訳ではなく、無理やりやりたくない仕事をずっと続けることをお薦めしているのではありません。一度正規雇用を受けることが重要なのです。
もちろん会社や企業は、長期的な労働力を確保するために書類選考や面接を行うため、そこをクリアする必要はありますが、勤務体系によっては、今まで通り目標達成に向けて時間を使うことが可能であり、新しい環境に身を置くことで、やりがいを感じる何かを見つけることに繋がる可能性もあります。
また、もし30代や40代になってフリーターから正社員を目指す場合、いくらフリーターとして様々な職を経験していたとしても、採用の現場では「社会経験=正社員経験」として見られることが多く、ほとんどの場合「社会経験なし」と評価されます。一度でも正社員として雇用されることが、今後の人生の選択肢を広げることになるのです。
しかしながら、冒頭でも記載した通り、何事にも良い面と悪い面が存在します。それは正社員にも言えることです。
それぞれを多角的に見た上で行う心底の意思決定が可能性を広げ、不安を拭い去る手だてにもなるのではないでしょうか。