目次
何を以て人生終了なのか
人生が終了したと考えている既卒の方は、一体何を以て人生終了と言っているのでしょうか。当然、既卒になったからといって亡くなってしまうわけではありません。今後貯金が尽きたら食べていくことができなくなるからでしょうか。それであるならば、アルバイト等で当面生計を立てることもできるはずです。
既卒になり人生が終了したと感じるのは、就職活動が自分の思い通りにいかず苦戦が予想されるからではないでしょうか。言ってしまえばたったそれだけの事で、既卒でも就職を成功させている方は毎年多くいます。人生終了と思ってしまう気持ちも分かりますが、後から振り返ると案外大した問題ではない場合が多いのです。振り返ると、これまでにも人生が終了したと思ったことはありませんでしょうか。学校のテストが解けなかった時、スポーツの試合に負けてしまった時、どれもその時はとても辛い経験ですが、後から振り返ると糧になっていたりもするものです。
では、何故人生が終了したとまで思い悩んでしまうのでしょうか。
既卒になると辛い理由
既卒になった途端、就職活動に悩み人生が終了したと考えるほど悩んでしまうのは何故でしょうか。いくつかの要因が複合的に絡んでいますが、一つずつ見ていくことで辛さを解消してみましょう。
学生時代の仲間に置いて行かれたように感じる
高校や大学時代、毎日のように顔を合わせどこへ行くにも一緒だった仲の良い友人。あなたが既卒になったところで、皆これまでと変わらず接してくれるでしょう。しかし徐々に話が合わなくなってしまいます。学生時代は授業やレポート、ゼミなどの共通の話題がありました。社会人になると、今度は会社内での人間関係や社会の厳しさなどへ、共通の話題がシフトしていきます。すると、今まで話が合っていたはずの友人と話が合わなくなり、自分ひとりだけが置いて行かれてしまったような疎外感を感じる事に繋がります。
もちろん、友人も既卒のあなたに配慮して会社の話はなるべくしないようにしてくれるでしょう。しかし次第に話が噛み合わなくなり、既卒のあなたがだんだん旧友との集まりに顔を出さなくなってしまうパターンに繋がるようです。
家族から叩かれる
皆さんの両親は、皆さんの人生に大きな期待を寄せています。幸せな人生を歩んでいくことができるよう、これまでも熱心に教育をしてくれたことでしょう。どのような仕事に就くかは人生に大きな影響を与えると考えられているため、既卒になってしまったあなたにひどく落胆するかもしれません。「一家の恥だ」などと激高し罵られることもあるかもしれません。平日の昼間にあなたが家にいるのを、近所の人に見つかることを恐れ家を追い出される事も考えられます。特に家から追い出されてしまうと、住む場所に困ってしまいますので人生が終了したという考えに至りやすいでしょう。
誰にも相談できない
既卒になってしまった恥ずかしさもあり、相談することが難しいと感じる方もいることでしょう。大学のキャリアセンターは主に新卒での在校生の利用を想定しており、ハローワークも既卒の就職についてはあまりノウハウが豊富ではありません。
確かに昔は、既卒だと人生終了だった!?
実は、昔は確かに、既卒になってしまうと正社員としての就職がほぼ不可能であった時代がありました。バブル崩壊後のいわゆる「失われた20年」と呼ばれる期間は、新卒であっても就職に苦労する時代が続き既卒になってしまうと正社員として勤務することは絶望的とされていました。そもそもこの頃は、新卒で就職することが当たり前であったため「既卒」という日本語があまり知られていませんでした。ほぼ同時期に、企業がコストカットのため簡単にクビにすることのできる契約社員や派遣社員といったシステムを導入し、正社員就職がますます困難になっていきました。皆さんも「派遣切り」といった言葉をニュースなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。
今は法令が厳しくなり会社に都合の良い雇用形態が許されなくなったことと、景況感が改善し空前の人手不足となっているため既卒であっても全く人生を悲観する必要はありません。
既卒の就職もポイントを押さえれば大丈夫!
ここまで見てきたように、既卒になってしまったからといって「人生が終了した」と悩む必要は一切ありません。しかし、新卒での就職活動と比べて難易度が上がってしまうことは間違いありません。そこで既卒で就職活動をするにあたり、押さえていただきたいポイントをいくつかご紹介します。
空白期間の説明をできるようにしよう
どうして新卒で就職しなかったのか、ハンデを乗り越えるためにどのような努力をしているのか、卒業してから今まで何をしていたのか等、面接で質問される可能性が非常に高いです。ここで自己弁護に回ってしまうと、言い訳のような受け答えになってしまいます。新卒の時に遊んでいて就活に失敗したのであれば正直に伝える事が大切です。失敗から何を学び、どのように挽回したのかを伝える事でやる気や課題解決力をアピールすることもできるでしょう。
ゼロベースで求人を探す
「不動産業界は営業がゴリゴリできつそう」「ベンチャーは入社翌日に潰れそう」「〇社は社風が体育会で合わなそう」などのイメージだけで受ける企業を絞ってしまうと、元々少ないチャンスが更に減ることになってしまいます。実際に説明を聞き、勤めている人に話を聞いた結果が「きつい」「潰れそう」「合わない」という感想である分には問題ありませんが先入観や偏見だけで企業を絞ってしまうのは非常にもったいないです。合わないと思っていた企業が実は自分にぴったりであったというケースもあるでしょう。
迷っている間に即行動を
「既卒になってしまったし、就職できるのだろうか・・・」と悩んでいるのではなくまずは一歩を踏み出しましょう。自ら動き続ける事でチャンスが回ってきます。確かに新卒に比べて情報も少なく、腰が重くなってしまうかもしれません。それならばDYM就職を活用しキャリアアドバイザーとの無料面談を体験してみましょう。