あなたは大丈夫?転職活動の面接マナー

最終更新日:2024/10/21

転職活動でいざ面接を迎えると、何に気を付ければいいのか悩んでしまうことでしょう。転職活動での面接マナーは、ビジネスマナーそのもの。新卒の就職活動の時に、まだ学生であるからと許されていた事が転職活動では許されない場合もあります。面接でマナーができていないなどの理由で悪い印象を持たれてしまうと、どんなに立派な内容の受け答えができていても落ちてしまうでしょう。そこで転職活動で気を付けたい面接マナーをシーン別にご紹介していきます。

 
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目次

転職活動では面接マナーはできて当然

新卒の場合は、ポテンシャル採用ですから面接時に多少マナーができていなくても入社後に教育すればよいため大目に見てもらえる場合があります。一方転職活動の場合は事情が異なります。応募者は既に社会人ですので、ビジネスマナーはできて当然と考えられてしまいます。だからこそ、少しのマナー違反が命取りとなります。

面接マナーが合否の半分を決める?

面接はあくまで相互理解の場です。会社の求める人材と、応募者のやりたい事やスキルが合致しているかどうか確認するのが本来の目的ですが、それだけで合否が決まるわけではありません。面接官も人間ですから、「見た目」や「フィーリング」が影響することも多々あります。一説によると「相手に与える第一印象の55%は見た目などの視覚情報で決まる」と言われてさえいます。これはメラビアンの法則と呼ばれる心理学の法則で、それによると面接で話す内容に当たる言語情報はわずか7%しか影響しないとされています。 一度持たれた印象を変える事は難しいです。視覚情報で第一印象の55%が決まってしまうということは、面接の合否の55%は視覚情報によって決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

中途採用者向けのマナー研修は無い

当たり前の話にはなりますが、中途採用者向けにマナー研修は通常実施されません。4月に一斉入社する新卒と比べ入社時期がバラバラで、実施が難しいのも理由の一つではありますが一番はできていて当然だからです。中途採用の場合は一社会人として見られるため面接に限らずビジネスマナーができていないと社会人失格の烙印を押されてしまうのです。

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  • シーン別面接マナー

    面接マナーはビジネスを進めていく上での共通言語のようなもので、覚えたてのぎこちない状態ではなく自然にスマートに振舞えるのが理想です。基本的な面接マナーをひととおりシーン別にまとめましたので、確認しておきましょう。金融機関やホテルなど細部まで行き届いたマナーが求められる業界を除けば、普遍的に対応できるはずです。

    面接前日編

    面接の準備は前日から既に始まっています。「朝準備すればいいや」というスタンスでは不測の事態に対応できません。余裕を持った準備を進めておきましょう。

    服装の用意

    「スーツでしょ?前職でも毎日着ていたし問題ないよ」と思われるかもしれません。しかしスーツは消耗品です。特に営業職などで外回りをしていた方は、ズボンの裾が擦り切れていないか、ジャケットにシワが寄っていないかチェックしましょう。靴底が減っているのもNGです。前日に確認しておけば、当日の朝慌てずに済みます。 また、気合を入れてクリーニングから戻りたてのスーツを着ていこうと考えている方も多いでしょう。意外に多いのが、タグの取り忘れです。パリッとした清潔感のあるスーツの後ろからタグがのぞいていたら、逆に目立ってしまいます。細部まで気を抜かないようにしましょう。

    持ち物の用意

    面接にあたり、持ち物の指定がある企業もあります。応募書類は当然のこと、印鑑や制作物(デザイナーなど一部職種の場合)といった普段あまり持ち歩かない物が指定されることも。夏場であれば、ハンカチに加えハンドタオルなども必要になってくるでしょう。

    到着~受付編

    応募先企業に着いた瞬間から選考は始まっています。まだ始まっていないから大丈夫と考えずに緊張感を持って臨みましょう。

    何分前に到着する?

    面接に遅刻は厳禁です。即刻面接中止不合格、となることはありませんが、遅れたら大幅に評価が下がると心得ましょう。また電車などの公共交通機関の遅延であれば遅れても良いと考えている方もいるようですが、連絡は必ず入れましょう。その際、「どの路線がどのような理由で遅れているのか、自分が今どこの駅にいて、到着はどの程度遅れてしまいそうなのか」をお詫びの言葉とともにハッキリ伝えましょう。公共交通機関の遅れに関しては寛容な会社が多いですが、遅れてしまう事に変わりはありませんので誠意を持った対応が必要です。 ではどのくらい早く到着していればいいのでしょう。目安として15分と言われています。15分前に指定場所に到着できているようにスケジュールを組み立てるのです。大きいビルに入居している場合は、エレベーターの待ち時間も計算する必要があります。近年では入り口でセキュリティチェックを行うビルもあるため、15分前に到着していれば必ず大丈夫という訳でもありません。臨機応変に対応しましょう。

    携帯電話は電源オフ

    後悔しても遅いのが携帯電話。面接がいざ始まってから鳴ると絶望的な気持ちになります。受付までに必ず電源を切っておきましょう。マナーモードでは不十分です。静かな面接会場にバイブレーションの音はよく響きます。バイブレーションが気になって集中できなかったという話も耳にします。また機内モードも避けましょう。タイマーやアラーム機能が誤って作動してしまう可能性があります。小さなことですが、人生を棒に振らないためにも万全の対策をしましょう。

    コート、ジャケットに関して

    冬場であればコートを着ていく事もあるかもしれませんが、入館前に必ず脱ぎましょう。脱いだコートは外側が内側になるように折りたたんで持つのがマナーです。外のホコリや花粉を屋内にまき散らさないためです。またスーツのジャケットにも注意点があります。屋内に入った際にはポケットのふたを、ポケット内にしまいます。ふたは雨や汚れからポケットの中身を守るためについています。汚れる心配のない屋内では、ふたは必要ありませんのでしまうのがマナーです。

    受付での挨拶はハッキリと

    受付では、人が待っている場合と備え付けの電話が置かれている場合があります。面接官がいきなり出てくるケースは稀ですが、一歩足を踏み入れたら既に選考は始まっていると心得、ハッキリとした声で挨拶をしましょう。

    入室~着席編

    受付を済ませると、面接が行われる部屋へ案内されます。面接官からの第一印象が決まる重要な局面ですので、正しいマナーを押さえ自信を持って臨みましょう。

    ノックの回数は3回

    部屋に入る際、いきなりドアを開ける方は転職活動ではいないと思いますがノックをすれば何でもいいという訳でもありません。ノックの回数は3回と決まっています。これは、2回のノックはトイレノックを意味するためで、知らなければ入室段階で最悪の第一印象から始まることになってしまいます。

    ドアの前で一度挨拶

    入室すると、緊張から席へ真っ先に向かいたくなりますがこれもNGです。ドアを両手で丁寧に閉めた後は、一度立ち止まり名乗りましょう。落ち着いて大きめの声ではっきりと名乗ることがポイントです。また挨拶とともにお辞儀をするかと思いますが、挨拶のセリフを言い終えてからお辞儀をします。挨拶をしながらお辞儀をすることは失礼に当たるだけでなく、悪い姿勢で声を出すことになるので聞こえにくい声になってしまいます。

    勝手に座らない

    殆どの場合椅子が用意されていますが、促されるまで座ってはいけません。面接官から「どうぞ、お座りください」と促された後に着席します。その際、鞄は足元に置き、コートは椅子の背もたれに掛けるか荷物の上に置きます。

    面接~退出編

    いざ面接が始まってからも油断はできません。想定していた質問と全く異なる事を聞かれるなどイレギュラーが起きたとしても、マナーさえ守っておけば採用される可能性を高める事ができます。

    面接機会をいただいたお礼を伝える

    面接開始後早々に、面接の機会をいただいたお礼を伝えましょう。面接官も日々の業務が忙しい中、あなたのために30分や1時間のまとまった時間を作ってくれています。面接機会をいただいたお礼を伝えるだけで、相手の立場を思いやることができる人材として印象を高めることができます。難しく考える必要はなく、単に「本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴しありがとうございます」と言うことができれば十分です。

    メモを取る

    中途採用の面接では、新卒のように一律の給与や条件が定められていない場合が殆どなので面接の中で交渉が行われることもあります。この場合、その場でメモを取らなければ後から思い出すことが難しく、また面接官からも入社意思が弱いと判断されてしまいます。そのためメモを取る事は非常に重要です。メモを取り始める際に、一言許可を求めることができるとより一層良いです。

    退出時も気を抜かない

    面接が終わり、挨拶を済ませ退出する際にも気を付けるべき点は沢山あります。自分が座った椅子を机の中に入れる、一度立ち止まってお礼を述べる、ドアを静かに閉めるなど、最後の最後まで審査対象であると考え気を抜かないようにしましょう。

    お礼のメールは当日中

    面接の当日中に、面接官または採用担当者宛てにメールでお礼を伝えましょう。時間を取っていただいた事に対するお礼と、面接を通してより志望度が高まったという内容を盛り込む事ができればよいでしょう。

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  • これは落ちる!!NGマナー集

    マナーの捉え方は人それぞれです。そのため、採用活動の現場ではしばしば「とんでもない」方が面接を受けに来ると話題になっています。話として聞いているうちは面白くとも、いざ自分がNGマナーに該当してしまうと大変です。しっかり確認しておきましょう。

    1時間前に受付に来る

    遅刻は厳禁と書きましたが、早すぎるのも同様にNGです。まだ面接会場の設営が終わっていない場合もあります。小さな会社であれば、面接官が会場の設営から受付まで全てを一人で務めるケースもあり、極端に早く来る方は迷惑な存在ですらあります。

    声が小さい

    あいさつや質問の受け答えなどで、極端に声が小さいというのも困ります。自信がないように見えてしまうだけでなく、面接官がベテランの社員であった場合はいよいよ何も聞こえないという事にもなりかねません。新卒と比べ、勢いや元気さはそこまで重視されないとはいえ通常のコミュニケーションもままならないほどの声の小ささでは選考突破は難しいでしょう。

    においを発している

    スーツや体から臭うのは論外として、香水や制汗剤にも注意が必要です。どの程度までが快適な香りなのかの判断が難しいですが、香水は自分が思っている以上に効いているものです。普段よりも少し量を減らしておくくらいが丁度良いでしょう。

    清潔感がない

    スーツや靴、鞄がきちんとしているのに寝ぐせが残っている、極端な長髪、過度な染髪などは清潔感が無いと判断されることがあります。特に飲食業の場合は清潔感がより重視される傾向にあります。清潔感は自分では判断が難しいので、家族や友人などにもチェックしてもらいましょう。

    挙動不審

    目がうつろで、必要以上におどおどしている人を採用したいでしょうか。貧乏ゆすりやうつむいて目を合わさないのもいけません。面接には自信を持って臨みましょう。

    受け答えが質問と噛み合っていない

    質問をよく聞かずに、不適切な答えをしてしまう方も少なくないです。用意してきた内容を披露したい気持ちは理解できますが、10しか聞かれていないところで100の返答をしてしまうとマイナス評価にすらなり得ます。

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  • マナーを押さえて納得の転職活動を

    ここまで、面接のマナーを押さえてきましたが早いうちに習得し安心して面接に臨めるようにしましょう。より具体的なノウハウや、対面での指導ならDYM就職にて無料で承っております。 無料登録はこちらからです。

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